用法・用量
-
本剤の分包後は吸湿して軟化することがあるので、高温・多湿を避けて保存いただくようにお願いします。
<参考>
無包装状態で、25℃/93%R.H.(暗所)の条件にて1ヶ月保存したところ、吸湿し、軟化した。
無包装状態で、25℃/75%R.H.(暗所)の条件での1ヶ月保存においては、分解物が生成したが、規格内であった。
また、無包装状態でキセノンランプ照射下(約25℃)、120万ルクス・hでの保存では、分解物が生成したが、規格内であった。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文
ミコンビ配合錠 インタビューフォーム Ⅳ.製剤に関する項目 6.製剤の各種条件下における安定性 -
本剤に割線はありません。
また、半錠での投与は承認された用法ではないため、お勧めはできません。
なお、半錠での安定性に関する検討は行っておりません。 -
本剤の粉砕投与は承認された用法ではないので、お勧めはできません。
-
本剤の簡易懸濁法による投与はお勧めできません。
-
本剤の薬物動態は食事の影響を受け、空腹時投与した場合は、食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されております。そのため、副作用が発現するおそれがございます。
本剤を食後に服用している患者には、毎日食後に服用するようお願いいたします。<参考>
健康成人男子32例(各用量16例)に、本剤(テルミサルタン/ヒドロクロロチアジド40mg/12.5mg及びテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド80mg/12.5mg)を単回経口投与したとき、テルミサルタンは食後投与で空腹時投与に比べtmaxの中央値が遅延(食後:3.00及び2.50時間、空腹時:1.25及び1.50時間)し、Cmax及びAUC0-tzはそれぞれ62%及び29~33%低下しました。一方、ヒドロクロロチアジドのtmaxの中央値(食後:2.00及び2.50時間、空腹時:2.25及び2.00時間)は類似していました。食後投与時のCmax及びAUC0-tzも、空腹時に比べてそれぞれ13~15%及び13%低下する程度でした。また、本剤の用法用量は以下の通りです。
6. 用法及び用量
成人には1日1回1錠(テルミサルタン/ヒドロクロロチアジドと して40mg/12.5mg又は80mg/12.5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文
特殊患者
-
本剤の電子添文上、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こす可能性があるため、手術前24時間は投与しないことが望ましいとしています。
<参考>
手術前24時間は投与しないことが望ましい。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤投与中の患者は、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こす可能性がある。
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤及び ACE 阻害剤共通の注意事項である。
手術時には、失血や麻酔薬等の使用による血圧低下に対してレニン-アンジオテンシン系が代償性に賦活して血圧が維持されることがあるが、術前にテルミサルタンを使用するとこの代償機転が作用せず、血圧維持が困難になるおそれがあることから、手術前24 時間は本剤を投与しないことが望まれる。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文
ミコンビ配合錠 インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由 -
本剤の電子添文上、胆嚢を摘出した患者への投与に関する注意喚起を行っておりません。
電子添文上の禁忌は、胆嚢の有無ではなく、「胆汁の分泌が極めて悪い患者又は重篤な肝障害のある患者」です。患者さんの個々の状態に応じてご判断をお願い致します。<参考>
本剤の成分であるテルミサルタンは未変化体としてはほとんど尿中に排泄されず、大部分が胆汁を介して、グルクロン酸抱合体として糞中に排泄される。
従って、胆汁の排泄が途絶えているような患者や重篤な肝障害のある患者では本剤が体外に排泄されず蓄積するおそれがある。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文
ミコンビ配合錠 インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 2.禁忌内容とその理由 -
本剤の電子添文上、胆汁の分泌が極めて悪い患者又は重篤な肝障害のある患者は禁忌に該当します。
胆汁の分泌が極めて悪い患者又は重篤な肝障害のある患者には、投与しないこと、と記載しています。
テルミサルタンは主に胆汁中に排泄されるため、中等度、軽度の肝障害・肝疾患のある患者は、テルミサルタンのクリアランスが低下することがある。また、外国において肝障害患者でテルミサルタンの血中濃度が約3~4.5倍上昇することが報告されています。
ヒドロクロロチアジドは、肝性昏睡を誘発することがあります。
肝障害のある患者に投与する場合、テルミサルタン/ヒドロクロロチアジドとして40mg/12.5mgを超えて投与しないようお願いします。<参考>
肝機能障害男性患者12例(Child-Pugh分類A(軽症):8例、B(中等症):4例)にテルミサルタン20mg及び120mg注)を経口投与したとき、健康成人に比較しCmaxは4.5倍及び3倍高く、AUCは2.5倍及び2.7倍高かった(外国人データ)。
注) 本剤の承認用量はテルミサルタン40mg/ヒドロクロロチアジド12.5mg及びテルミサルタン80mg/ヒドロクロロチアジド12.5mgである。また、肝機能障害のある患者に投与する場合のテルミサルタンの最大投与量は1日40mgである。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、急性腎不全の患者は禁忌に該当します。
腎機能を更に悪化させるおそれがあるため、投与しないようにお願いします。
両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者は、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けるようにお願いします。
腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあります。
血液透析中の患者は、投与しないようにお願いします。
本剤の効果が期待できません。
血清クレアチニン値が2.0mg/dLを超える腎機能障害患者は、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けるようにお願いします。
腎機能を悪化させるおそれがあります。
腎障害のある患者は、慎重にご検討いただくようにお願いします。
血清クレアチニン値上昇及び血清尿酸値上昇のおそれがあります。<参考>
血清カリウム値異常の患者、高カリウム血症の患者は、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けるようにお願いします。
本剤の成分であるテルミサルタンは、高カリウム血症の患者において、高カリウム血症を増悪させるおそれがあります。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意することをお願いします。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、授乳しないことが望ましい、と記載しています。
テルミサルタンでは、動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されています。
また、動物実験(ラット出生前、出生後の発生及び母動物の機能に関する試験)の15mg/kg/日以上の投与群で出生児の4日生存率の低下、50mg/kg/日投与群で出生児の低体重及び身体発達の遅延が報告されています。
ヒドロクロロチアジドは、ヒト母乳中へ移行することが報告されています。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、妊婦又は妊娠している可能性のある女性は禁忌に該当します。
また、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること、と記載しています。
妊娠中期及び末期にテルミサルタンを含むアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全等があらわれたとの報告があります。
チアジド系薬剤では新生児又は乳児に高ビリルビン血症、血小板減少症等を起こすことがあります。
また、利尿効果に基づく血漿量減少、血液濃縮、子宮・胎盤血流量減少があらわれることがあります。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、「成人には」と記載しておりますので、小児への使用はお勧めできません。
また、小児に対する安全性は確立しておりません。<参考>
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、高齢者には以下の注意喚起をしておりますため、慎重にご検討いただくようにお願いします。
・一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
・急激な利尿は血漿量の減少を来し、脱水、低血圧等による立ちくらみ、めまい、失神等を起こすことがある。
・特に心疾患等で浮腫のある高齢者では急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮を来し、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
・低ナトリウム血症、低カリウム血症があらわれやすい。<引用>
ミコンビ配合錠 電子添文
資材
-
あいにく、2019年1月をもちまして作成、提供を終了しております。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。なお、患者様向け血圧手帳については日本高血圧協会で有償頒布しております(5種類)。 詳細は同会のウェブページよりお問い合わせください。