用法・用量
-
本剤の分包後は吸湿して軟化・含量低下することがあるので、高温・多湿を避けて遮光して保存いただくようにお願いします。
<参考>
無包装状態で25℃/93%R.H.(暗所)の条件にて1ヵ月保存したところ、分解物の生成、アムロジピン及びヒドロクロロチアジド定量値の低下、両薬の溶出率の低下、軟化が認められた。
無包装状態で25℃/75%R.H.(暗所)の条件での1ヵ月保存においては、分解物が生成したが、規格内であった。
また、無包装状態でキセノンランプ照射下、130万ルクス・h、600W・h/m2の保存では、分解物が生成したが、規格内であった。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文
ミカトリオ配合錠 インタビューフォーム Ⅳ.製剤に関する項目 6.製剤の各種条件下における安定性 -
本剤に割線はありません。
また、半錠での投与は承認された用法ではないため、お勧めはできません。
なお、半錠での安定性に関する検討は行っておりません。 -
本剤の粉砕投与は承認された用法ではないので、お勧めはできません。
-
本剤の簡易懸濁法による投与はお勧めできません。
-
本剤の薬物動態は食事の影響を受け、空腹時投与した場合は、食後投与よりも血中濃度が高くなることが報告されております。そのため、副作用が発現するおそれがございます。
本剤を食後に服用している患者には、毎日食後に服用するようお願いいたします。<参考>
健康成人男性36例に本剤を食後に投与したとき、テルミサルタンのCmax及びAUC0-tzは空腹時と比較してそれぞれ69.8%及び36.3%、並びにヒドロクロロチアジドのCmaxが20.3%低下することが示されました。ヒドロクロロチアジドのAUC0-tz並びにアムロジピンのCmax及びAUC0-tzには食事の影響は認められませんでした。また、本剤の用法用量は以下の通りです。
6. 用法及び用量
成人には1日1回1錠(テルミサルタン/アムロジピン/ヒドロクロロチアジドとして80mg/5mg/12.5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文
特殊患者
-
本剤の電子添文上、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こす可能性があるため、手術前24時間は投与しないことが望ましいとしています。
<参考>
手術前24時間は投与しないことが望ましい。アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤投与中の患者は、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下を起こす可能性がある。
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤及び ACE 阻害剤共通の注意事項である。
手術時には、失血や麻酔薬等の使用による血圧低下に対してレニン-アンジオテンシン系が代償性に賦活して血圧が維持されることがあるが、術前にテルミサルタンを使用するとこの代償機転が作用せず、血圧維持が困難になるおそれがあることから、手術前24 時間は本剤を投与しないことが望まれる。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文
ミカトリオ配合錠 インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 5.重要な基本的注意とその理由 -
本剤の電子添文上、胆嚢を摘出した患者への投与に関する注意喚起を行っておりません。
電子添文上の禁忌は、胆嚢の有無ではなく、「肝障害のある患者」です。患者さんの個々の状態に応じてご判断をお願い致します。<参考>
本剤の成分であるテルミサルタンの肝障害患者(外国人)12例(Child-Pugh分類 A(軽度):8 例、B(中等度):4 例)を対象とした試験(テルミサルタン 20、120mg の単回経口投与)において、健康成人に比べ肝障害患者のクリアランスは低く、テルミサルタン20mg、120mg投与時のCmaxはそれぞれ健康成人の値の4.5倍、3.1倍であり、AUC0-∞はそれぞれ健康成人の値の 2.5倍、2.7倍であったことから、肝障害患者におけるテルミサルタンの投与量は1日40mgを超えて投与しないこととしている。本剤がテルミサルタンを80mg含有することから肝障害のある患者は禁忌に設定した。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文
ミカトリオ配合錠 インタビューフォーム Ⅷ.安全性(使用上の注意等)に関する項目 2.禁忌内容とその理由 -
本剤の電子添文上、妊婦又は妊娠している可能性のある女性は禁忌に該当します。
また、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること、と記載しています。
妊娠中期及び末期にテルミサルタンを含むアンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全等があらわれたとの報告があります。
アムロジピンでは、動物実験で妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長することが報告されています。
チアジド系薬剤では新生児又は乳児に高ビリルビン血症、血小板減少症等を起こすことがあります。
また、利尿効果に基づく血漿量減少、血液濃縮、子宮・胎盤血流量減少があらわれることがあります。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、「成人には」と記載しておりますので、小児への使用はお勧めできません。
また、小児に対する安全性は確立しておりません。<参考>
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、高齢者には以下の注意喚起をしておりますため、慎重にご検討いただくようにお願いします。
・一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
・急激な利尿は血漿量の減少を来し、脱水、低血圧等による立ちくらみ、めまい、失神等を起こすことがある。
・特に心疾患等で浮腫のある高齢者では急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮を来し、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
・低ナトリウム血症、低カリウム血症があらわれやすい。<参考>
アムロジピンベシル酸塩として、以下の報告がある。
老年高血圧患者6例(男2例、女4例、平均年齢79.7歳)にアムロジピンとして5mgを単回、及び8日間反復投与した場合、単回投与時に若年健康者(男6例、平均年齢22.3歳)に比し、Cmax及びAUCは有意に高値を示したが、t1/2に有意差は認められなかった。反復投与時には老年者の血清中アムロジピン濃度は若年者よりも高く推移したが、そのパターンは若年者に類似しており、老年者でその蓄積が増大する傾向は認められなかった。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、肝障害のある患者は禁忌に該当します。
テルミサルタンは主に胆汁中に排泄されるため、テルミサルタンのクリアランスが低下することがあるため、投与しないようにお願いします。
ヒドロクロロチアジドでは肝性昏睡を誘発することがあります。
他のテルミサルタン製剤(ミカルディス、ミカムロ、ミコンビ)は肝障害患者はテルミサルタンとして最大投与量は40mgまでの設定がありますが、ミカトリオ配合錠はテルミサルタンが80mg含有されています。<参考>
テルミサルタンとして、以下の報告がある。
肝障害男性患者12例(Child-Pugh分類A(軽症):8例、B(中等症):4例)にテルミサルタン20mg及び120mg注)を経口投与したとき、健康成人に比較しCmaxは4.5倍及び3倍高く、AUCは2.5倍及び2.7倍高かった(外国人データ)。
注)肝障害のある患者に投与する場合のテルミサルタンの最大投与量は1日40mgであることから、テルミサルタン80mgを含有する本剤は肝障害のある患者には投与禁忌である。
アムロジピンベシル酸塩として、以下の報告がある。
成人肝硬変患者(Child分類A、B)5例にアムロジピンとして2.5mg注)を単回投与した場合、健康成人に比べ、投与72時間後の血中濃度が有意に上昇し、t1/2、AUCはやや高値を示したが有意差は認められなかった。
注)本剤の承認用量はテルミサルタン/アムロジピン/ヒドロクロロチアジドとして80mg/5mg/12.5mgである。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、急性腎不全の患者は禁忌に該当します。
腎機能を更に悪化させるおそれがあるため、投与しないようにお願いします。
両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者は、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けるようにお願いします。
腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあります。
血清クレアチニン値が2.0mg/dLを超える腎機能障害患者は、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けるようにお願いします。
腎機能を悪化させるおそれがあります。
腎障害のある患者は、慎重にご検討いただくようにお願いします。
血清クレアチニン値上昇及び血清尿酸値上昇のおそれがあります。<参考>
血清カリウム値異常の患者、高カリウム血症の患者は、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けるようにお願いします。
本剤の成分であるテルミサルタンは、高カリウム血症の患者において、高カリウム血症を増悪させるおそれがあります。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意することをお願いします。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文 -
本剤の電子添文上、授乳しないことが望ましい、と記載しています。
テルミサルタンの動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが報告されています。
また、テルミサルタンでは動物実験(ラット出生前、出生後の発生及び母動物の機能に関する試験)の15mg/kg/日以上の投与群で出生児の4日生存率の低下、50mg/kg/日投与群で出生児の低体重及び身体発達の遅延が報告されています。
アムロジピンと、ヒドロクロロチアジドは、ヒト母乳中へ移行することが報告されています。<引用>
ミカトリオ配合錠 電子添文
薬価・保険償還・コード
-
厚生労働省保険局医療課長通知(保医発)により、本製剤への切り替えに当たっては、次の事項を切り替えた月の診療報酬明細書の摘要欄に記載することとしています。
1) テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgの併用療法として使用していた品名及び使用期間
2) テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgの併用療法において、安定した血圧コントロールが得られていると判断した際に参照した血圧測定値及び当該血圧測定の実施日
記入方法、および、記入ルールなど、保険査定基準に関しては地域差がありますので、詳しくは各地域の審査支払機関にご確認ください。<引用>
ミカトリオ配合錠 インタビューフォーム Ⅰ.概要に関する項目 4.適正使用に関して周知すべき特性
資材
-
あいにく、2019年1月をもちまして作成、提供を終了しております。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。なお、患者様向け血圧手帳については日本高血圧協会で有償頒布しております(5種類)。 詳細は同会のウェブページよりお問い合わせください。