用法・用量
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本剤は吸湿性があるため、本剤を一包化することは避けて頂くようにお願いします。
「本剤は吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。」(14. 適用上の注意、14.1.2 )<参考>
無包装状態での安定性(PTP包装開封後)
本剤の無包装品を40℃/75%R.H.で保存した時、2時間で規格外となる結果を得ました。また、本剤の無包装品を30℃/75%R.H.及び25℃/60%R.H.で保存したとき、6時間は規格内でしたが、12時間で規格外となる結果を得ました。本剤をPTP包装から取り出して処方しないようお願い致します。<引用>
プラザキサカプセル 電子添文
プラザキサカプセル インタビューフォーム Ⅳ.製剤に関する項目 6.製剤の各種条件下における安定性 -
本剤をカプセルから出して服用しないでください。
<参考>
本剤の内容物を25℃/75% R.H.で保存したとき、1日で規格外となる結果を得ました。内容物のみを服用した場合、カプセルでの服用に比べてダビガトランの血中濃度が上昇するおそれがあります。本剤の安定性・安全性を担保するため、カプセル剤を開けて服用しないよう指導して下さい。<引用>
プラザキサカプセル インタビューフォーム ⅩⅢ.備考 1.調剤・服薬支援に際して臨床判断を行うにあたっての参考情報 -
簡易懸濁法による投与はお勧めできません。
簡易懸濁法による溶解性、安定性、チューブへの吸着性は検討しておりません。
脱カプセル後の薬物動態データより、本剤は簡易懸濁法には適さないと判断されました。 -
本剤の上手な飲み方として以下の方法をご案内しています。
(1)水をコップ1杯分用意します。
(2)PTPシートからとりだしたカプセルと、水を口に含みます。
(3)あごを引いて*、水と一緒に飲み込みます。
*プラザキサカプセルは水に浮きます。あごを引くと、口の中の水に浮いた状態になり、水と一緒に飲みやすくなります。
(4)残りの水を飲んで、胃の中にしっかり入れて下さい。<引用>
プラザキサを服用している患者さんへ 資材コード:015668 -
国際共同第Ⅲ相試験(RE-LY試験)において1日2回投与で有効性および安全性が検証されたことから、1日2回投与となっています。
RE-LY試験の用量は、第II相試験の結果から設定されました。第II相試験のデータ解析において、150mg1日2回投与の出血の発現頻度が対照のワルファリンと同程度であったこと、また一般的に1日1回投与と比較して1日2回投与では血漿中濃度のピーク/トラフ比は小さく抑えられることができ、次の投与までの間で安定した抗凝固作用が得られると考えられました。<引用>
申請資料概要 2.7.3 臨床的有効性 2.7.3.4.1第Ⅲ相試験の用量選択の根拠 -
ビタミンK拮抗薬(ワルファリン)からプラザキサに変更する際は、PT-INR2.0未満の場合は当日にプラザキサの投与を開始し、PT-INR2.0以上の場合はPT-INR2.0未満が確認されたのちにプラザキサの投与を開始してください。
<引用>
プラザキサカプセル 電子添文
プラザキサ適正使用のポイント -
第Xa因子阻害剤(経口剤)から本剤へ切り替える場合は、第Xa因子阻害剤(経口剤)の次回投与予定時間に本剤の投与を開始してください。
尚、第Xa因子阻害剤の投与量にかかわらず、本剤投与前にクレアチニンクリアランスをご確認頂き、値に応じて減量してください。<参考>
・リバーロキサバン及びエドキサバンは1日1回投与の第Xa 因子阻害剤(経口剤)です。最終投与から24時間後に本剤の投与を開始してください。
・アピキサバンは1日2回投与の第Xa因子阻害剤(経口剤)です。アピキサバンの最終投与から12時間後に本剤の投与を開始してください。<引用>
プラザキサ 適正使用のポイント p35 第Xa因子阻害剤からプラザキサへの変更 -
食事によるバイオアベイラビリティへの顕著な影響はございません。
一方、消化器症状が起こることを避けるため、食直前(いただきますのすぐ前に)または食事中にコップ1杯分の水で飲むよう指導頂くことを提案しております(引用1)。<参考>
高脂質、高カロリーの朝食後に本剤を投与したとき、空腹時投与に比べてAUC0-∞は約27%増加しましたが、Cmaxは約9%の上昇でした。tmaxは約2時間延長しましたが、バイオアベイラビリティに顕著な影響はないと考えられます。また、本剤の用法用量は以下の通りです。
6.用法及び用量
通常、成人にはダビガトランエテキシラートとして1回150mg(75mgカプセルを2カプセル)を1日2回経口投与する。なお、必要に応じて、ダビガトランエテキシラートとして1回110mg(110mgカプセルを1カプセル)を1日2回投与へ減量すること。<引用>
プラザキサカプセル 適正使用のポイント
プラザキサカプセル インタビューフォーム Ⅶ.薬物動態に関する項目 1.血中濃度の推移
安定性
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アルミピロー包装開封後は、湿気を避けて保存し、できるだけ早くご使用下さい。
<引用>
プラザキサカプセル 電子添文
特殊患者
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電子添文上、以下の通り記載しています。
手術や侵襲的手技を実施する患者では、出血の危険性が増大するため危険性に応じて本剤の投与を一時中止すること。可能であれば、手術や侵襲的手技の24時間前までに投与中止すること。完全な止血機能を要する大手術を実施する場合や出血の危険性が高い患者を対象とする場合には、手術の2日以上前までの投与中止を考慮し、従来の抗凝固療法と同様に代替療法(ヘパリン等)の使用を考慮すること。また、手術後は止血を確認した後に、本剤の投与を再開すること。<引用>
プラザキサカプセル 電子添文 -
電子添文上、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。と記載されています。
また、動物実験(ラット)で胎児に移行することが認められています。<参考>
ダビガトランのヒト血漿蛋白結合率は、in vitroで28.2~31.5%であった。
14C標識ダビガトランエテキシラートを投与した動物実験(ラット)において、胎児及び乳汁への放射能移行が認められている。<引用>
プラザキサカプセル 電子添文 -
電子添文上、「通常、成人には」と記載しております。小児等を対象とした臨床試験は実施しておらず、小児に対する有効性及び安全性は確立しておりません。
<引用>
プラザキサカプセル 電子添文 -
高齢者への投与については、出血の危険性を考慮し、投与の適否を慎重にご判断いただくようにお願いします。
電子添文上、一般に腎機能が低下しダビガトランの血中濃度が上昇する可能性がある。と記載しています。
また用法・用量について、70歳以上の患者に関しては、1回110mg1日2回投与を考慮し、慎重に投与すること。と記載しています。<参考>
65歳を超える高齢男性被験者における定常状態のAUCτ,ssは、18~40歳の健康男性被験者に比べて約2.2倍であった。若年被験者と高齢被験者との曝露の差は、高齢者ではクレアチニンクリアランスが低下しているためと考えられる。<引用>
プラザキサカプセル 電子添文 -
電子添文上、肝機能障害患者への投与に関する注意喚起を行っておりません。
<参考>
中等度の肝障害患者に本剤150mgを単回投与した時の総ダビガトランのAUC0-∞は健康被験者と同程度であった。<引用>
プラザキサカプセル 電子添文 -
電子添文上、高度の腎障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者は禁忌に該当します。
本剤は主に腎臓を介して排泄されるため、腎障害のある患者では、本剤の血中濃度が上昇し、出血の危険性が増大するおそれがありますので、本剤を投与する前に、必ず腎機能を確認することをお願いします。
また、本剤投与中は適宜、腎機能検査を行い、腎機能の悪化が認められた場合には、投与の中止や減量を考慮することをお願いします。<参考>
軽度~高度の腎障害患者(軽度:クレアチニンクリアランス50mL/min超80mL/min以下、中等度:30mL/min超50mL/min以下、高度:30mL/min以下)に本剤150mgを単回投与した時の総ダビガトランのAUC0-∞の幾何平均値は健康被験者(クレアチニンクリアランス80mL/min超)に比べて、それぞれ1.5倍、3.2倍及び6.3倍高くなった。<引用>
プラザキサカプセル 電子添文 -
電子添文上、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。と記載しています。
また、動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められています。<参考>
ダビガトランのヒト血漿蛋白結合率は、in vitroで28.2~31.5%であった。
14C標識ダビガトランエテキシラートを投与した動物実験(ラット)において、胎児及び乳汁への放射能移行が認められている。<引用>
プラザキサカプセル 電子添文
薬物動態
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プラザキサカプセルの吸収部位は消化管であり、それ以上の詳細は分かっておりません。
<引用>
プラザキサカプセル インタビューフォーム Ⅶ. 薬物動態に関する項目 4.吸収